子どもたちは自ら成長する莫大なエネルギーと豊かな能力と可能性を持っています。
モンテッソーリ教育とは、個々の発達に応じて必要な環境を提供し、子供の成長をスムーズにさせる手助けをする教育です。「幼児期の子どもがすべきことは、すべて生活の中にある」というモンテッソーリの考えから、幼稚園では、生活の様々なことが、自分で出来るような環境を整えています。その中で、子どもたちは自分の自由な意思で教材を選び、主体的に関わり、集中して活動します。子どもが自分の内なる欲求にあったものを自ら選び活動するとき、その学びは楽しく、意欲や集中力へと結びついていきます。自分でしよう、自分で考えようとする気持ちが育ってきます。教師は、子どもの自主性、主体性を尊重しながら、適切な手助けをし、望ましい人格陶冶を目指します。
大人にとっては、何気なくやっている生活の中のやり慣れた動きですが、幼児期の子どもは、生活の中で一つひとつの行為を、繰り返し行いながら身につけていくのです。
立つ、座る、歩く、注ぐ、絞る、掃く、つまむ、切る、折る、通す、縫う・・・など
体全体の動きから、指先の細かな動きまで練習します。
五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の働きで、身の回りの事柄を認識して、自分の中で整理し、分類し、系統立てていく手助けをします。
5歳頃までに、言語の敏感期が訪れます。思考力の基礎は言語。
「書く」「読む」が出来るようになると、世界がひろがります。
「いっぱい」「少ない」など感覚的に捉えた物の量と、数えること、数字を一致させ、物事の順序を理解して、論理的な思考・数学的頭脳を育てます。
身近なことだけでなく、動植物・地理・歴史・宇宙など、子どもの知りたいという要求に応え、より広い世界への興味の種を蒔いていきます。